財務ハイライト

財務ハイライト

財務諸表に基づく各種指標を掲載しております。

自社職員には一読頂き数値的理解を深めてほしいのはもちろんのこと、当社と関わりのある関係者の方々にも見て頂きたいです。

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 当社の売上高の推移です。直近の65期は約5億4,000万円です。

 63期、64期に続き第二四半期までは完工高を7億円以上予定しておりましたが、一部工事が翌期への繰り越しとなり、約4億4,000万円が65期の土木部の完工高となりました。主だった要因として天候、コロナ対策などの外部環境による生産性の低下もあげられますが、内部環境として顧客要望に対する当社の企画提案の弱さや、生産工程に伴う管理体制、組織運営の弱さも影響していると考えております。

 概ね当社は6億~8億円ぐらいが現状の企業規模による売上数値だと考えております。今後さらなる成果を上げるためには、職員一人一人の頑張りはもちろんの事、チームワーク経営や生産工程へのイノベーションが組織として求められると考えています。

 また盤石な企業経営を行うためにも新規事業などによるマーケティングシェアの拡大は必要だと考えますが、本業である土木部の技術力の向上は欠かせません。引き続き本業の成果向上へ繋がる企業投資を行っていきます。

 直近65期の財務ハイライト報告は厳しい内容ですが、目先の数値を追うのではなく、来期以降へ繋げるための組織運営に注力し今後を全うしたい考えです。

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 当社の工事粗利益に関する利益率の数値です。細かい資料は未確認の為、根拠は乏しいですがインターネット等で検索すると中小規模の建設業の平均粗利率は約20~25%との事でした。上場している大手企業のIR等を確認しても概ね20%前後なので、そんなに間違っていないと考えています。

 当社の粗利率ですが64期は22%と平均値に達しておりますが、65期は大きく下落しております。主だった原因は上記の売上高にて述べた内容と同じだと考えております。

 さて、ここからは自社職員へ向けてのコメントになります。緑色の「工事粗利益率」が自社の工事調書の数値になります。そして灰色の「工事共通経費率」が現場単位では計上していない、製造原価に関わる経費です。よって緑色の数値から灰色の数値を差し引いた青色ラインの「完工高粗利益率」が本来の粗利益率の数値になります。

 当社として、近年の物価高による要因や、受注競争の激化、品質向上など様々な理由から当面の目標として、粗利益率15%を目指して経営をしていきます。各職員が成果の大きい仕事を行うと共に、自社直営一貫施工による付加価値と利益率が高く、高品質な施工体制の構築が必要だとも考えております。

 若手職員は将来の希望です。教育面では大変ですが、数年後には各若手職員が成長し理想の組織体制に近づくものと考えております。企業として売上高、粗利益のみでなく、当然に現場経費も増加させ、労働環境の向上を達成させます。

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 当社のバランスシートの内訳です。65期は固定資産が大きく減少いたしました、要因は保険積立金解約と不動産売却になります。同時に流動負債及び固定負債も減少しておりますが、原資は固定資産の圧縮に伴うものです。各負債も減少しており良い面もありますが、毎期少しづつ積み上げてきた固定資産を毀損させてしまった事はしっかりと考える必要はあります。

 また同時に65期のような企業成果が乏しいときに、頼りになる資産を積み上げてきた職員一同への感謝の念も溢れてきました。企業経営は当然に良いときばかりではありません。引き続き気を引き締め職務全ういたします。

 ここ数年は全体的な資産構成のバランスについては良いと考えております。一時的に不動産部の商品及び資産購入により流動資産が乏しくフリーキャッシュに影響を与えることもありますが、金融機関等から必要に応じ資金調達を行い対応していく予定です。

 ある程度の現預金は不測の事態に備え必要だと考えておりますが、使途目的のない現預金を保有しているより、多少のキャッシュフローの圧迫リスクを取ってでも、資産保有はもちろんのこと人財育成への投資も含め企業としてリターンが得られる投資先を確保することは必要だと考えております。

 引き続き全体のBS(資産構成)バランスを考慮し、PL(損益計算)状況を見ながら適切な企業投資を行ってまいります。

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 当社の自己資本比率の推移になります。直近65期は42%であり当面の目標でありました40%を達成する事はできましたが、上記BSでも述べた通り結果的に総資本の圧縮が要因とは何とも皮肉なものです。財務諸表上の見た目は安全性が良く見えますが、実態として確実に収益性や成長性は下がっていると考えており、以前から目指していた筋肉質な企業の資産構成を引き続き目標にしてまいります。

 あくまで「純資産の部」の増加は、本来の営業利益による営業活動で行うものであり、投資活動や財務活動で行うものではありません。しかしながら順調に推移していると考える側面もあります。引き続き注視しバランスよく企業投資を行ってまいります。

※自己資本比率 = 純資産の部(自己資本) ÷ 総資本 × 100

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 非常にコメントに困ります、概ね上記の自己資本比率で述べた通りです。

 改めて思うことですが、64期の数値は素晴らしい内容でした。職員一同へ本当に感謝です。過去の栄光にすがることなく、また表面数値ではなく数値の構成内容を意識し64期の数値を目標にし頑張ってまいります。

 当面の目標として3.5%以上を目指してまいります。

※ROA = 当期純利益(税引き後) ÷ 総資産 × 100

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 ROA、ROEともに65期は数値は出ておりますが、BS資産構成で述べたように固定資産の解約及び売却を行わなければ、マイナスの数値です。当社の企業規模から65期の売上高、粗利益では企業が維持できません。一概に売上高でなく粗利が重要ですが、売上高がなければ粗利も無いことは事実です。

 高利益率の優良企業とは市場より高い値段で取引することではなく、企業の内部環境を鍛えることにより達成できると考えております。具体的に建設業であれば、高い金額で受注するのではなく、受注した後の生産工程にて粗利の明暗が分かれると考えております。

 直近の65期とは逆に土木部売上高もあり完工高粗利益率も目標を達成している、それでもROE数値が低い、そのような場合は完全に僕の経営責任です。例えれば、本社コントロールが出来ておらず販管費が垂れ流しになっている状態がその様なケースかと思います。 

 最後に将来的には自己資本が累積され数値は緩やかな下落を想定しております。一般的にROEの下落については良くない側面もあると言われておりますが、当社はあまり問題視はしておりません。しかしながら資本投下の効率を考慮いたしますと、余剰資金については積極的に将来への投資に回すべきとも考えております。

 また、自己資本比率向上との兼ね合いもありますが、一概にパーセント割合で判断するのではなく、大切なのは資産構成の内訳だと考えております。

 当面の目標値を10.0%以上と設定し目指してまいります。

※ROE = 当期純利益(税引き後) ÷ 純資産の部(自己資本) × 100

引き続き企業としてサービスの提供、雇用、納税を通じ社会貢献に努めるとともに、利害関係人の満足度の向上及び企業価値の向上にチカラを入れてまいります。